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● 教育史II 解答例 2004-01-27
教育史IIともいよいよおさらば。満点の人もちらほら。ありがとう。

1. 「徳」と「恥」と「教育」の関係についてロックはどのように主張したか。
2. 「自然がまき散らした」とコンドルセが述べたものを二つ挙げ、両者の違いを簡単に説明せよ。
3. 授業料制と無償教育の歴史において、「同じ言葉が異なるモノゴトを指し示す」「意味のあるゼロが存在する」とはそれぞれどういうことか。

1. 「恥」の効果によって「徳」を育成することが「教育」の目的である、とロックは主張した。彼の判断基準は対目的効果であり、その意味で「恥」は最高の「教育」ジェネレーターと認定されている。わが国が「恥」の文化の先進国であったという説が本当ならば、この国には「教育」が普及する前提条件が備わっていたとも言えよう。

2. 「才能・自然的資質」と「精神の公正さ(の可能性)」である。前者は「気まぐれに」、後者は「できるかぎり普遍的に」自然がまき散らした、とされている点で異なる。前者は観察されうる経験的事実であるが、後者はそうではない。それは、能力差の承認(経験的前提)と権利の平等享受(規範的前提)とを同時に満たす社会を構想するにさいして要請される第三の未証明の論理的前提である。

3. 「授業料」という同じ言葉で指し示されているものが無償教育成立の前後で異なり、さらにそれぞれの「授業料」とともに構想されている「教育」が異なるということ。無償教育下で徴収されない「授業料」には「意味」がある、すなわち値ゼロの「授業料」が無償教育を支えているということ。この無償教育は、万人にとって等しい「価値」を予め有する教育、同一の教育から等価の利益を受けとる形式的に平等な諸個人、「公」−「私」の区別と両者を領域的に画定するエージェントとしての国家、をその構成要素としている。

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